No.88第九章 千年紀

Posted By on 2011年6月16日

No.88
「すでに俺たちはすべてお見通しらしい。この状態でな!」
犬治郎は突然そう言った。
すると長老が口を開いた。
「ああ、その通りじゃ、起こっている事がすべてお見通しじゃ。」

「ブヒ、おい、今、強盗がここにやって来るぞ!幼い子供を人質に納屋に立てこもる…。何てこった!俺の目の前にすでに幻影が見えている!吐き気がしてくるぜ。ブヒン」
土ブタは向き直って言った。

「俺に見えるその強盗はゼンザイさんだ…?!信じられない!間違いでしょう?」
鹿男が言った。

「いや、それは以前に事実あった事だ…。」
そこには居ないゼンザイの声が響いた。

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