Chancey`s Xylophoneとジョン・ケージ

 

私のインプロビゼーションは、霊的なインスピレーションを以って成り立っている。

アフリカンザイロフォンのインスツルメンツを利用して、シャーマニックに直接インプロビゼーションをするのである。
場の影響というのはライブ演奏というものには常に係わってくるものであり、そこにおける霊的な影響というものも大きい。

現代音楽を代表する一つの道しるべでもある達人ジョン・ケージが、易経や禅に傾倒した経緯が無音を体験したことにあるが、東洋的な霊感や哲学というものは、目に見えない無を経験することから始まる。けして思考の実験ということではない。ジョン・ケージが用いたのは周易であると思うが、易はある意味でインプロビゼーションの真髄そのものであると私は思う。

さらに易には梅花心易というものがあるが、これは占う人の目の前の事象を見て、離れている他の何かを占うことができるというものである。

ある逸話では、ある梅花心易の達人が戸を叩く音だけで鉞を用意したという。隣の男が鉞を借りに来たのが戸を叩く音だけで判ったのである。

私の演奏するザイロフォンのインプロヴィゼーションというのは、このようなもので何かの見えない世界と直接の関係性を持っているのである。

また、その彼岸世界を蝶のようにはたはたと高く飛翔できるものでもある。