Shamanic Xylophone

 

アフリカンザイロフォンの歴史ははっきりとはしていない、およそ400年ほどぐらいまでが遡れるせいぜいである。
しかし、演奏をする私には、かなりの古いものであると思われる直感が在る。
アフリカンザイロフォンを、ガーナ、ブルキナファソでは、葬式の中心的な楽器として演奏する習慣を持つ民族がある。
つまり魂の鎮魂や、精霊のためのインスツルメンツなのである。
シャーマニックな使用はこの木琴の本来的な構造に有るのかも知れない、共鳴、唸り、その音色は、魂を強烈に変性意識状態に突入させる作用があるのだ。
変性意識により生じるその異次元世界は、古来から人類が彼岸の啓示を受けてきた世界そのものであるのだと、私には思われる。
そのようなことを踏まえて、ターゲットを絞ったインプロヴィゼーションを行うと、異界のゾーンが周囲を覆い、日常がどこかにすっ飛んでしまう。
目の前には、普通の世界を突き破り、霊的な精霊世界や見たこともない風景が出現する。また、人に焦点を合わせると前世のようなものを目前にできる事もある。
しかし、このようなことが、現在の都市化しつつあるアフリカのザイロフォンで行われているというわけではない。
むしろ、私のインプロヴィゼーションのみの特徴として現在はあるのみで、その原型は形すら残ってはいないかもしれない。
しかし、アフリカ全土に残る仮面精霊の文化を見るたびに、このアフリカンザイロフォンの真の本来的な姿は、古来より綿々と伝わる霊的なものに重心がある気がしてならない。