アフリカンザイロフォン コギリとは

 

コギリ
カクラバ・ロビ作 コギリ(ブラックコギリチューニング)

 

私のアフリカ木琴はおもに、西アフリカのガーナ、ブルキナファソのボルタ川地域のものです。
特にここに住むロビ族の人々ものをコギリと呼んでいます。USAなどではGYILと表記されます。
これはもともとが現地では木琴のことをジリ、ギリと発音し、コとは葬式を意味します。
コギリとは葬式の木琴のことなのです。
ここに暮すロビ族は、自然に精霊が宿るとするアニミズムの信仰を持った人々です。
この人々の葬式の意義は、われわれが思う以上にとても大切です。精霊と直接かかわりを持つからです。
しかしはじめてその木琴の音色を聴くと、私たち日本人はなぜか心を揺さぶられる思いがしてきます。
とても地球上で一番遠いところのものとは思えないほどです。

じつは私もその虜となったひとりです。
コギリはただの木琴ですが、その音色の裏には秘密があります。
このコギリの音を深く聞き入っていると、人の声のようなものが聞こえてくることがあります。
それがひょうたんによるミルリトンの効果です。

コギリの14枚の鍵盤の下には、すべてひょうたんがぶら下がっています。
そこには親指ほどの穴が数個空けられ、地蜘蛛の卵膜が張られています。
これが振動して、共鳴し合い、得もいわれぬ声のような響きとなるのです。

コギリはそういうわけでとても不思議な音色なのですが、私たち日本人には特別感慨深いものが感じられてきます。
その他にも、ボーリの神様のためのボギリ、巨大なギルモア、などの木琴があります。
私が使用しているのは、これらの木琴類、と、近隣のバラフォンなどです。