少し前になるが、10月、11月と盛岡駅近くを拠点に被災地支援ライブに行って来た。その時のレポートを記録として残しておくことにする。ワークショップには、わたしもドラムなどで参加した。テレビなどの映像では見ていたところだが、実際の津波の爪痕は、凄まじいものがあり、道一本で運命を分けた現場など行ってみないとわからないものをたくさん見て来た。IBC岩手放送の地元に密着したテレビ局にあって、なんども現場に入られたアナウンサーの方々もこのイベントに参加された。被災の状況などのお話も聞け、パンロゴを通じて、このような支援が出来たことは私にとっても大変貴重な体験だった。だが、まだまだ問題は多くあり、被災地の方々は寒い冬を送っておられると思う。
一日も早い復興を祈らずにはいられない。
独立行政法人福祉医療機構助成による被災地子育て支援事業
「朗読会とミニコンサート」、「読み聞かせ講習会」
主催:財団法人民間放送教育協会 共催:株式会社IBC岩手放送
第一回 釜石市上中島児童館 10/16
講演 川村学園女子大学教授 齋藤 哲瑯氏
第二回 宮古市総合福祉センター 11/20
講演 川村学園女子大学専任講師 菅井 洋子氏
IBC岩手放送アナウンサーによる紙芝居、朗読とスライド絵本朗読(米山博子作「どうぶつたちのちかい」)と木琴演奏 (岩手県釜石市、宮古市)
アフリカ木琴の演奏、アフリカのリズムワークショップ


「雨ニモマケズ」の方言での朗読とアフリカ木琴のコラボ
IBC岩手放送のアナウンサー大塚さんが、イントネーションだけでなくまったくの岩手弁で訳された「雨ニモマケズ」を読んでくださいました。リハーサルのときに木琴の音を聴いて是非ということで実現しました。
サバンナの昔話
「サラガのバオバブ」著者の米山博子さんの再話した「動物たちのちかい」は、北ガーナ、フラフラ族のお話で、フラフラ族の女性たちが描いた絵を使ったユニークな絵本です。コギリ(アフリカ木琴)は、もともと北ガーナの地方のものなので、この音が入ることで、お話、絵、音がぴったりと合い、さらにアナウンサーの方々の岩手方言も交えたもので、子どもたちもわくわくしながら見ていました。
アフリカンリズムワークショップ
当日、参加者には空き缶を持って来てもらい、西アフリカのリズム「パンロゴ」のリズムを全員で奏でます。
パンロゴのリズムというのは西アフリカでもとてもポピュラーなガーナの代表的なリズムです。
まず音の出る空き缶を箸などで叩き、ベルフレーズを覚え、ベルパターンを二つほど覚え、手拍子を会わせます。
さらにコーラス、これはメインで唄うものがコール(唄い出し)をして、同じものをレスポンス(合唱)するもので、アフリカの歌には必ずと言っていいほどこのコール&レスポンスがあります。覚えやすい簡単なことばでもコールとレスポンスでとても楽しい歌になります。
今回は、「アワエ〜」(コール)、「アエ〜」(レスポンス)の特に覚えやすい歌を選びました。
音程やリズムが多少はずれても、大きな声で元気よくレスポンスしてもらいます。ジェスチャーを交えタイミングを合図しながら何度かやるとだいたい形になってきます。一通りのパターンを練習したあとで、好きなパートをやってもらいます。
大きなノリを作るのはドラムなので、ドラマーが簡単なドラムパターンで波を作ります。このときに使うドラムも「パンロゴ」と言います。
叩いて鳴るものというのは、子どもも大人もとても興味を持つもので、缶ではなくホンモノのベルを叩きたいという希望者が大勢いましたので、何人かに実際のベルをやってもらいました。盛り上がってくれば声もだんだん大きくなり皆がどんどん元気になっていくようでした。
アフリカのリズムというのは、一つ一つはシンプルなもので、それがうまく合わさることで、複雑なリズムを生み出します。ですから、順を追って覚えていけば、それほど難しいものを覚えなくてもアフリカンリズムの雰囲気を味わえるのが面白いところだと思います。
自分の出来そうなものを元気よくみんなで合わせる….アフリカンアンサンブルには、誰でも参加できるという楽しみが、ほかの音楽と違う面白さがあるのだと思います。
子どもやお母さんだけでなく、講演を聞きにいらしたご高齢の方にもアフリカのリズムワークは楽しんでいただけたようです。
みんなで歌う歌はすぐに覚えられ、帰りには「アエ〜」が合い言葉になるほど皆さんに親しまれていました。
今回の参加者の中には、被災してとても悲しい目にあった子どもたちもいました。どちらの会場もすぐ先には、津波によって何もかも流された所がありました。
じっくりと演奏を聴くコンサートも心が癒されるものですが、みんなで同じリズムを共有していく過程は、同じものを一緒に作っていくという喜びがあり、別の意味で心が元気になっていくような気がします。どこか日本の音階も感じさせるアフリカ木琴で平穏な癒しを、そしてリズムワークによって元気を。この二つが合わさることで、とてもバランスがとれた心の支援が出来たのではないかと思います。会場のみなさんと一緒に作り上げるこのプログラムは、とても柔軟なものです。それが、ただ聴いていただくだけのコンサートとは違うものを残せたのではないかと思います。
このイベントは、全三回行われましたが、チャンシーは、二回の出演でした。
イベントの詳細は、こちらをご覧ください。
財団法人 民間放送教育協会HP リンク