第一章 輪舞する星々 No.17
Posted By slimey-admin on 2012年1月16日
No.17
「メスーゼラ!?」
テスラは目の前に実体化した奇怪な古木を見上げた。
「わしの名を気安く呼ぶのは誰だ?わしは深い幽界を呼び寄せられたぞ。」テスラの胸の奥底に言葉が湧きおこった。
「私はテスラです。貴方に会ったのはもう65年余りも前ですが憶えてますか?」テスラは木の根にそっと触れた。
「テスラ?はて、いつお会いしたかな?…おお、その掌の感触は覚えがある。ガルーダ、ノンモが死んだ日だ…、あなた方やミスター老杉が来たのはな。忘れてなんぞいないぞ…。
その後、記憶は消し去ったものの、もはや、危惧した世界の病は精霊界をとどめられぬ処まで壊滅せしめてしまったな。
あの時、最後の療法として行った古代オリンピアの理想は裏目に出て、無念にも砕かれた。わしはそれで精霊界引退を決意したのじゃ。
なので、どの様な用向きか知らんがテスラよ、わしを呼んでも無駄だぞ…。もう、何もする気も無い。」

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