第一章 輪舞する星々 No.16
Posted By slimey-admin on 2012年1月13日
No.16
テスラには何も見えなかった。
「懐かしい静かさだ…。これは覚えがあるよ、メスーゼラだ!メスーゼラはどこだ?」
「そこだ、その黄色のがメスーゼラだ。鼻で嗅いでみなさい、よく分かるぞ。ある感覚というのは実在記憶にくっ付いている。」
「鼻で?何と!?感覚が実在記憶のカギなのか?わしはずーっと科学で感覚を排除した理性のところから考えてきた、客観視と云うことだ。…見えないのはその報いだろうか。客観は自身の実在感覚に根源を持つのか?」
「難しくしてはいかん!あんたの理性自体は音楽を感じることは無いだろう。演奏は其れ自体実在記憶の一種だよ。」
そこまで言ったところで、実在のメスーゼラが見えた。

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