顔から油が出た。若い頃は油状で半透明のクリーム色のものが、しぼるとニュルリと押し出てきた。これが「あぶら」である。

気持ち悪いお話で恐縮だが、最近では、そうそう出なくなった。
しかし、数年を掛けて育ち、ほっぺたにある小さな黒子のようなものがだんだん色も濃くなり、ついには窮まって真っ黒けになる。こうなってくるともう放っておけない。
いよいよ家人がてぐすねひいて搾りに掛かるのである。

しかし、先の表層の部分が黒色化して硬くなる分容易に押し出てこなくなるのだ。つまり、しぼると物凄く痛い。
油をしぼられるという言葉があるが、この事かもしれないと思えてくる。(泣)
誕生日を前にして心機一転という訳だ。

でたでた!おっとろしい!こんなものがと思えるほどのものが顔を出してきたのである。痛さも忘れて、記念写真を撮らせた!
まったく数年間の厄をすべてしぼりだした感じである。こんなことだが妙にすっきりとするものである。
二箇所を死ぬ思いでしぼられて、厄は根こそぎ払われたのである。
合掌。スッキリ!!

友人で、画家のN・H氏のアトリエに物を借りに言って、数時間駄弁ってきた。
N・H氏とは、もう四十数年来の仲だ。

昨今の精神状況やら、他愛もない出来事やらだが、
とりとめもなく、気兼ねもなく話が出来るのはいいものだ。

こんな感じ。
もし、目の前に札束の山が在っても、本当に使いたいものがなくなってきたね。もういいやって。

じいさんに育てられたってことは、そのじいさんを育てた人は江戸時代生まれの人だから、僕たちも実際江戸をある程度背負っているんだね‥。
とか。

物を借りに行って天ざるまでご馳走様でした。持つべきは友ですね。

ひょうたんの事ばかり考えていると、不思議にもひょうたんの夢を見る‥。
ひょうたんコギリスピーカーの事を、続けてここに書いたからだろうか?
これは冗談でなく本当の事だ。そこまで思いつめて考えているわけではないと思うのだが、すでにこのひと月で数回見ている。
一体何だろうか?

金色のひょうたんが、目の前の向こう側に浮いて在るのも二度ほどみている。
金色の中に何かの世界が見えているのだが、思い出せない。
凝縮された別次元のようにも思える‥。

昔からひょうたんというものは縁起が良いといわれる。どこか不思議な力を持つ存在なのかもしれない。
つらつら思うに、その感じはリアルさを通り越して現実よりも密度が濃い。
再びそんな事があったら、とことん見極めたいと思っている。
ドロップから思い出したおっソロしい話

昔の小学生にはカイチュウ検査というのがありました。 カイチュウというのは回虫のことです。
だいたい顔色が青白い子供は回虫がいましたね。
農薬などの少ないキャベツなどを食べていたので、けっこうクラスでも検便の検査で回虫の卵が発見されると学校からドロップを買って飲む子も多かったようです。

これが回虫のいない子からは羨ましいやら怖いやら。 なんたってクラスでは、10メートルもあるサナダ虫という回虫の話などがうわさに上って、まったく怪獣映画並の怖さです。
また、クラスのかわいい女の子など回虫がいると分かったときには、それはもう絶望的なものでした。本人も隠れようのない恥にさらされ、崖から飛び降りたい気分だったと思います。
ありゃあ!‥恐怖が甦って来ます。回虫の標本というものが理科室に在って、大きなミミズのような凄く丈夫そうな白い虫がホルマリンの中でじっと時を待って冬眠しているように見えたのです。 小学生にとってはこれだけでも、まったくの恐怖でしたね。人間の身体というものを疑うのに十分なものでした。
あの回虫ドロップをなめれば回虫が駆除できるというのはなによりも画期的なことだったのです。
かのアインシュタインは、実はひょうたんの落下で光の速さを認識し、あちらで起こることが知れるのが光の速さを超えて伝わらない事を発見したのではないかと私はふんでいるのですが。

それでは同時に物事が起こるということは厳密にはありえないという態度になりますね‥。
つまり何光年も離れたところのひょうたんが落ちるのを見たときには、ホントはすでに何年も過ぎてそれを見ているということになるのです。

しかし、そんなことを言えば直感というものは何かを媒介して認識しているのでしょうか?
実はその秩序はそれほど厳密なものでは無いのではと、最近は感じています。
経験上ひょうたんが落下するのを予知した光景を見る場合も有るのですからね‥。
光の速さは一定で超えられないのだというところからアインシュタインの相対論は式を得ていますが、あそこの光の速さE=MC2のCはまだまだ風に揺れるひょうたんのように私の中では定まりません。
見るという事が光を媒介しているのは確かですが、生まれついての盲目者もはっきりと見ることが出来るのです。光は実在だけとは限りませんですね。
いや、たわいも無い話です。が、いったい何を言っているのかお分かりでしょうかね?
これ、ホントはひょうたんとは落下するたちのものでは無いのですな‥。風にゆらゆらと揺れたりするのがいいのです。
ぶら~りぶら~り。